塗膜剥離剤 AGUA リムロンME500
規制物質ジクロロメタン・ベンジルアルコール不含有。株式会社アグアジャパンの塗膜剥離剤 AGUA リムロンME500 をご紹介します。
ご存知ですか?剥離剤を安全に取り扱うための対策が強化されています
2021年、剥離剤に含まれる物質による中毒事案の多発を受け、労働災害防止のための対策が強化されました。
特定化学物質であるジクロロメタンに加え、2021年1月1日からはベンジルアルコールについても、ラベル表示・SDS(安全データシート)の確認、リスクアセスメントの実施、マスク装着や換気装置の設置など必要な対策を講じることが義務付けられました。
AGUA リムロンME500とは
前身のAGUA リムロンMEエコの高安全性を継承し、更なる剥離力向上を実現させた塗膜剥離剤です。
- 2021年にリスクアセスメント義務の対象に追加されたベンジルアルコールや、発がん性が指摘されている塩素系溶剤(ジクロロメタン等)及びNMP(N-メチル-2-ピロリドン)を含まないため、作業者や周辺環境に負担の少ない作業を行えます。
- 嫌な臭いがないため、建築物外壁や橋梁・船舶の改修工事などの「人がいながら」の施工に最適です。
- アスベストなどの有害な成分が含まれている塗膜除去時の飛散防止に高い効果を発揮します。
- 粘度が高く塗布時の液ダレが少ないため塗膜の湿潤を保ち、かつ高浸透なため効率よく作業を行えます。
- 排気・リスクアセスメント義務の対象外のため、送気マスク着用や換気装置の設置義務がありません。
- 放置時間は夏場なら数時間でOK。スピード剥離が可能です。
ジクロロメタン・ベンジルアルコールを
含まない剥離剤です
安全性が高いだけでなく、送気マスクや換気装置の追加設置が要求されないなどのメリットがあります。
-
AGUA リムロンME500 カタログダウンロード
AGUA リムロンME500 製品性状
外観 |
白色粘性固体 |
容量 |
16kg (18L石油缶) |
主成分 |
エステル系溶剤 |
粘度 |
50,000〜90,000mPa・s |
pH |
中性 |
におい |
微溶剤臭 |
AGUA リムロンME500の使用方法
用途 |
建築物外壁や橋梁、船舶などの旧塗膜の湿潤化および剥離除去 |
剥離方法 |
軟化膨潤 |
塗布方法 |
ハケ、ローラー |
剥離作業方法 |
スクレーパー、ケレン棒など |
塗布量・放置時間 |
下記表参照 |
- ご使用の際は、国土交通省の推奨する作業基準に則って適切な保護具を着用するようにしてください。
AGUA リムロンME500の塗布量・放置時間
標準塗膜呼称 |
塗布量目安 (kg/m2) |
放置時間目安 (hr) |
---|---|---|
外装薄塗材E(アクリルリシン) |
0.3 |
6〜12 |
防水形外装薄塗材(単層弾性) |
0.5 |
12〜24 |
複層塗材E(アクリルタイル) |
0.5 |
12〜24 |
複層塗材RE(水性エポキシタイル) |
1.0 |
24 |
防水形外装薄塗材 E(弾性タイル) |
0.7 |
12〜24 |
外装厚塗材E(アクリルスタッコ) |
1.0 |
24 |
塗料系(ウレタン系、エポキシ系など) |
0.2 |
3〜6 |
- ご必要塗布量及び放置時間につきましては、塗膜の厚みや気象条件等によって変化します。
事前に複数個所にて試験施工を行ったうえで決定してください。
AGUA リムロンME500 インストラクションビデオ
AGUA リムロンME500 の取扱い・使用方法を説明したビデオです。
AGUA リムロンME500 よくある質問
株式会社アグアジャパンの塗膜剥離剤 AGUA リムロンME500について当社によくお寄せいただく質問をまとめました。 この中にないご質問は、お気軽にご相談・お問合せください。
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他社の剥離剤等と比較した際のメリットは何ですか?
現在、ベンジルアルコール・ジクロロメタン双方非含有な製品は少ない状況です。AGUA JAPANでは、「作業者の方がより安全に作業でき、周辺環境への影響も最小限となるように」との思いから、製造元との協議を重ね、いち早く開発・リリースに至っております。規制物質不含有のため、換気の難しい屋内での剥離作業でも活躍いたします。
また、現場の作業員の方の声を参考に、タレが少なく塗膜にしっかりと密着する剥離剤を作成しました。タレが少ないことで塗膜への厚塗りを行えるため、何度も塗装を重ねたような塗膜でも有効成分を深層まで浸透させることができ、剥離性能を高めることができます。
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ベンジルアルコール・ジクロロメタンとは何ですか?何が危険なのですか?
ベンジルアルコールは、芳香族アルコールの一種で、化粧品・石鹸用香料や局所麻酔薬などに使用され、いわゆる水系又はアルコール系剥離剤に用いられています。吸入によって意識障害や低血圧、代謝性アシドーシスなどの急性中毒を来たし、重症化する事案が頻発していることから、2021年1月、労働安全衛生法施行令及び労働安全規則の一部が改正され、リスクアセスメント対象物質として注意喚起されました。
ジクロロメタンは、常温で無色透明、甘い芳香をもつ液体です。有機溶剤、冷媒、金属機器の洗浄剤として工業用に広く利用され、いわゆる溶剤系剥離剤に用いられています。特定化学物質障害予防規則によって特別有機溶剤として規制されており、環境保全等の見地からも環境基準値や排水基準値の設定がなされ、使用を抑制する方向にある物質です。
近年、橋梁等の塗膜剥離工事や石綿含有塗膜の除去工事の現場などにおいて、これらの化学物質への引火による火災や、吸入による中毒事案が頻発しているため、労働災害防止のための規制が強化されつつあります。詳しくは、当ページ「もっと知りたい」欄の各資料をご参照ください。
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ベンジルアルコール・ジクロロメタンが含有していないということは安全に使用できるということですか?
リムロンME500は、ベンジルアルコール・ジクロロメタン非含有であり、下記法令の適用を受けない安全性の高い製品です。
- 消防法(引火点はあるため火気厳禁)
- 毒物及び劇物取締法
- 労働安全衛生法
- 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)
- 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)
しかし、すべての化学物質は未知の有害性をはらむ恐れがあるため、取扱には十分に注意を払うことが必要です。状況に応じた安全対策を講じてください。
また、塗膜には、アスベストやPCB、鉛、クロム等の有害物質が含有されている恐れがあり、その場合は、塗膜除去作業で実施すべき安全対策に加えて、有害物質に応じた関係法令を遵守した対策を講ずる必要があります。
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ベンジルアルコール・ジクロロメタン含有の剥離剤は使用してはいけませんか?
いいえ。適切な安全対策を行うことによって使用は可能です。特に、ベンジルアルコールに対しては、厚生労働省からも「ベンジルアルコールはどのように扱えば安全であるか明らかになっている物質ですので、適切に管理して使用するようにしましょう」との通達が出されています。ラベル・SDSを入手し、その情報をもとにリスクアセスメントを行い、ばく露防止のための適切な保護具と呼吸用保護具の使用、換気装置の設置等の措置を講ずることが必要です。
当ページ「もっと知りたい」欄「剥離剤を使用した塗料の剥離作業における労働災害防止について」(基安化発0705第1号令和3年7月5日)を併せてご参照ください。講ずべき措置について、ベンジルアルコールを含有する剥離剤は5~6ページに、ジクロロメタンを含有する剥離剤は7~8ページに詳細の記載がございます。
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SDS(安全データシート)や施工要領書はありますか?
はい。SDSと施工要領書ともにご用意がございます。
お見積のご依頼につきましても、メール (aguamail) にてお気軽にお問い合わせください。 -
どのように使用したらいいですか?
試験施工(小面積の試験塗布・除去作業)によって塗布量や放置時間、塗布・剥離の回数を確認した後に、剥離箇所以外を養生し、剥離剤を適量塗布した上にポリエチレンシートを貼り付けて浸透時間を置き、スクレーパーやケレン棒等で除去する、という流れになります。
工法や留意点についての詳細は、施工要領書のご用意がございますので、お気軽にお問い合わせください。安全に関する詳細につきましては、SDSを併せてご確認ください。
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どのような塗膜の除去に使用できますか?
建築物外壁や橋梁の旧塗膜の除去はもちろん、アスベストなど有害な成分が含まれる塗膜の除去にも高い効果を発揮します。対象塗膜の履歴(塗料の種類、塗装回数、膜厚、経過年数等)によって剥離性能が変わりますので、使用前には試験施工を行ってください。
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剥離剤を使用して除去した石綿含有仕上塗材の廃棄はどのようにしたらいいですか?
除去した石綿含有仕上塗材は、廃棄物処理法に従って、石綿含有産業廃棄物として適切に保管・運搬・処分することが求められます。
廃棄方法の詳細につきましては、環境省発行の「石綿含有廃棄物処理マニュアル(第3版)」をご参照ください。また、産業廃棄物処理業者によって引き受けの条件等が異なる場合がございますので、委託される産業廃棄物処理業者へお問い合わせください。
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剥離剤を使用した塗膜除去作業を依頼することはできますか?
はい。当社はアスベスト処理をはじめとする各種施工を承っており、塗膜除去についても多数の実績がございます。弊社薬剤を用い、打合せ・現地調査・施工お見積もり・届出・施工までオールインワンでのお引受が可能です(施工業者は弊社提携業者となります)。
その他、塗膜にアスベストが含有されているか否かの調査(施工前に調査することが義務付けられています)も実施しております。
各種施工方法についてのご相談にも応じておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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